2026.05.27
【一級技能士直伝】和室が変わる!畳の種類と素材の特徴・後悔しない選び方完全マニュアル

「えっ、畳ってこんなに種類があるの?」和室の可能性を広げる現代の畳
「和室の畳を新しくしたい」と考えたとき、多くの方は「緑色のい草」を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、現代の最新の畳事情を知ると「えっ、畳ってこんなに種類があるの?」と驚かれるはずです。
伝統的な天然のい草はもちろんのこと、和紙をこより状にして編み込んだものや、耐久性に優れた樹脂製のものまで、畳の素材は多岐にわたります。さらに、縁(へり)のないモダンなデザインの琉球畳や、洋室にも馴染むカラーバリエーションが豊富なものまで、お部屋の雰囲気や用途に合わせて自由に選べる時代になっています。
「とりあえず今までと同じものでいいや」と安易に決めてしまうと、後々「もっとお手入れが楽な素材にすればよかった」「ペットが引っ掻いてすぐにボロボロになってしまった」と後悔することになりかねません。
本記事では、畳の種類や素材ごとの特徴、メリット・デメリットから、ライフスタイルに合わせた最適な選び方まで、畳製作一級技能士の視点を交えて徹底的に解説します。これから和室のリフォームや新築をご検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
【素材別】い草・和紙・樹脂畳の違いと特徴(メリット・デメリット比較表)
畳の表面を覆う「畳表(たたみおもて)」には、大きく分けて「い草」「和紙」「樹脂」の3つの素材があります。い草畳 和紙畳 違いや、それぞれの特徴を詳しく解説します。
天然素材の王道「い草畳」
古くから日本の住宅で愛されてきた天然素材です。い草特有の爽やかな香りにはリラックス効果があり、空気中の二酸化窒素やホルムアルデヒドを吸着して空気を浄化する機能も備えています。また、湿度が高いときには水分を吸収し、乾燥しているときには放出するという「天然の調湿作用」を持っているのが最大の特徴です。長年使い込むことで、青々とした緑色から美しい飴色へと経年変化していく過程も楽しめます。
機能美を備えた「和紙畳」
機械抄き和紙をこより状に巻き、樹脂コーティングを施して編み込んだ近代的な素材です。い草畳と和紙畳の違いとして、和紙畳はダニやカビが発生しにくく、色あせがほとんどない点が挙げられます。カラーバリエーションが豊富で、洋風のリビングルームに隣接する和空間にも違和感なく溶け込みます。撥水性があるため、水分をこぼしてもサッと拭き取ることができ、お手入れが簡単です。
耐久性を極めた「樹脂畳」
ポリプロピレンなどの樹脂(プラスチック系素材)に無機材料などを配合して作られた素材です。水や汚れに極めて強く、耐久性が非常に高いため、旅館や飲食店などの商業施設でも広く採用されています。天然素材ではないため香りはしませんが、ダニやカビの心配がなく、引っかき傷にも強いため、ペットを飼っているご家庭に大変人気があります。
【素材別】特徴とメリット・デメリット比較表
| 素材 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| い草畳 | 香りによるリラックス効果、調湿・空気浄化作用、美しい経年変化 | 経年による日焼け・色あせがある、ダニやカビの発生リスクがある |
| 和紙畳 | ダニ・カビが発生しにくい、色あせしにくい、カラーが豊富、撥水性あり | 天然のい草の香りはない、調湿作用が少ない、価格がい草(普及品)より高め |
| 樹脂畳 | 水拭き可能で汚れに強い、耐久性が非常に高い、引っかき傷に強い | 天然の香りはない、夏場は熱を持ちやすい場合がある、価格が比較的高め |
和室のデザイン性を高める!縁あり畳と縁なし畳(琉球畳)の比較と費用
縁(へり)の有無は、和室の印象を大きく左右します。近年人気の高い琉球畳 メリット デメリットや、縁なし畳 費用についても確認しておきましょう。
格式と耐久性の「縁あり畳」
昔ながらの和室でおなじみの、畳の長手方向に布製の縁が縫い付けられているタイプです。縁があることで畳の角(摩擦に弱い部分)が保護され、耐久性が高まります。また、縁の柄や色を選ぶことで、お部屋のアクセントとして楽しむことができます。格式高い純和風の空間を作りたい場合には、縁あり畳が適しています。
モダンで開放的な「縁なし畳(琉球畳)」
縁を使わずに、畳表を裏側に折り曲げて仕上げるタイプです。本来「琉球畳」とは、沖縄県産の「七島い草(しっとういぐさ)」という特殊な素材を使用した縁なし畳のことを指しますが、現在では素材に関わらず、半畳サイズの縁なし畳全般を「琉球畳」と呼ぶのが一般的になっています。
琉球畳のメリット:
縁がないため視界が抜け、お部屋が広くスッキリと見えるのが最大のメリットです。半畳サイズの畳の目を交互に向けて敷く(市松敷き)ことで、光の当たり具合により2色に見えるモダンなデザイン性が高く評価されています。洋室との相性も抜群です。
琉球畳のデメリットと費用:
縁で角を保護していないため、角の部分から傷みやすいという弱点があります。また、製造工程で畳表を強く折り曲げる高度な技術が必要になるため、縁あり畳と比較して縁なし畳 費用は割高になります。通常、半畳サイズを2枚敷くことで1畳分となるため、同じ広さのお部屋でも必要な枚数が倍になり、結果として総費用が高くなる傾向があります。
一級技能士が解説!「国産畳と中国産の違い」と「畳表のランク」の真実
い草畳を選ぶ際、多くの方が疑問に持つのが「国産畳 中国産 違い」や「畳表 ランク 違い」です。一級技能士の視点から、その真実を解説します。
国産畳と中国産の違い
現在、日本国内で流通しているい草の大部分は中国産であり、国産(主に熊本県産)は希少価値が高くなっています。
・国産い草の特徴:
日本の気候風土で丁寧に育てられた国産い草は、一本一本が太く、表皮が厚いため、弾力性と耐久性に優れています。織り込んだ際の密度が高く、表面の仕上がりが非常に美しいのが特徴です。また、日焼けしていく際にも、ムラなく美しい飴色へと変化していきます。泥染めという伝統的な工程により、香りも豊かです。
・中国産い草の特徴:
成長を早めるために肥料を多く使うことがあり、い草の表皮が薄く、中身がスポンジ状になりやすい傾向があります。そのため、使用しているうちに表皮が剥がれやすく、衣服にささくれが付着しやすくなることがあります。色あせの際も、黒ずんだように変色することが多いですが、価格が安価であるため、短期間での張り替えを前提とする賃貸物件などでよく使用されます。
畳表のランク(等級)の違い
畳表の価格と品質は、「い草の長さ」「い草の打ち込み本数」「経糸(たていと)の種類」の3つの要素で決まります。
1. い草の長さ:
い草は根元が白く、先端が赤茶色をしており、中央部分が最も美しい緑色をしています。長いい草(130cm以上など)を使用すれば、色ムラのない美しい中央部分だけを広く使うことができるため、高級品となります。
2. い草の打ち込み本数:
1枚の畳表にどれだけの本数のい草が織り込まれているかも重要です。高級品では約5000〜7000本ものい草が隙間なくみっちりと織り込まれており、厚みと耐久性が増します。
3. 経糸(たていと)の種類:
い草を織り上げる際の芯となる経糸には、「綿糸」「麻糸」「本麻」などの種類があります。強度の高い麻の糸(または麻と綿の二本芯である麻綿W)を使用することで、い草を強く引き寄せて織り上げることができ、より谷が深く山が盛り上がった、立体的で耐久性の高い畳表が完成します。
知っておくべき基本知識:地域によって異なる畳のサイズと種類
「畳1帖」と言っても、実は地域や建物の種類によってサイズが異なります。畳 サイズ 種類を知っておくことで、家具の配置や間取りのイメージがしやすくなります。
・江戸間(えどま):約176cm × 88cm(約1.54平米)
主に関東地方から東日本にかけて広く普及しているサイズです。別名「関東間」や「田舎間」とも呼ばれます。現代の一般的な戸建て住宅で最も多く採用されている規格です。
・京間(きょうま)/本間(ほんけん):約191cm × 95cm(約1.82平米)
京都をはじめとする関西地方、中国、四国、九州地方で古くから使われているサイズです。畳の中で最も大きく、同じ「6帖」でも江戸間よりかなり広い空間になります。
・中京間(ちゅうきょうま):約182cm × 91cm(約1.65平米)
愛知県、岐阜県、三重県などの東海エリアを中心に使用されているサイズです。別名「三六間(さぶろくま)」とも呼ばれます。
・団地間(だんちま):約170cm × 85cm(約1.44平米)
公団住宅やアパート、マンションなどで多く採用されているサイズです。五六間(ごろくま)とも呼ばれ、限られたスペースを有効活用するために最も小さく作られています。
このように、同じ枚数でもお部屋の実際の広さは異なります。そのため、畳の張り替えや新調の際には、お部屋の正確な採寸が不可欠となります。
【ライフスタイル別】ペット・子育て・高齢者世帯におすすめの畳
お部屋の用途やご家族の構成によって、最適な素材は異なります。ペット 畳 おすすめなど、ライフスタイル別の選び方をご紹介します。
ペットがいるご家庭
室内で犬や猫を飼っているご家庭には、引っかき傷に強い**「樹脂畳」**が最適です。樹脂畳はペットの鋭い爪でもささくれが発生しにくく、万が一ペットが粗相をしてしまっても、水分が染み込みにくいため水拭きや薄めた中性洗剤での拭き掃除が可能です。ダニの発生も抑えられるため、ペットの衛生環境を守ることにもつながります。
小さなお子様がいる子育て世帯
食べこぼしや飲みこぼしが心配な子育て世帯には、撥水性がありお手入れが簡単な**「和紙畳」**がおすすめです。ダニ・カビに強いため、赤ちゃんがハイハイをしたりお昼寝をしたりする際にも安心です。また、足音の軽減を重視する場合は、防音性能の高い畳床(たたみどこ)と組み合わせることをお勧めします。天然素材にこだわる場合は、い草畳を選びつつ、後述するような「殺菌乾燥処理」を施した畳を選ぶとアレルギー対策としても有効です。
高齢者世帯・介護を見据えたご家庭
車椅子を使用する可能性がある場合や、杖をついて歩くことが多いご家庭には、摩耗に強い**「樹脂畳」や「和紙畳」**が適しています。また、転倒時の衝撃を和らげるために、畳床にクッション性の高い素材を挟み込んだものを採用すると、万が一の怪我のリスクを軽減できます。お部屋を明るく保ちたい場合は、白茶色や灰桜色など、少し明るめのカラーを選ぶと視認性も高まります。
迷わず決まる!後悔しない「畳の選び方チェックリスト」
ここまで紹介してきた内容を踏まえ、畳選びで迷った際に確認すべき「選び方チェックリスト」を作成しました。ご自身の優先順位を明確にしましょう。
- 用途・ライフスタイルは?
- リラックスしたい、香りを楽しみたい → い草畳
- お手入れを楽にしたい、ダニ・カビを防ぎたい → 和紙畳・樹脂畳
- ペットの引っかき傷や汚れに備えたい → 樹脂畳
- デザインの希望は?
- 伝統的な和室、耐久性を重視 → 縁あり畳
- モダンな空間、洋室との一体感 → 縁なし畳(琉球畳)
- カラーコーディネートを楽しみたい → 和紙畳・樹脂畳
- 予算のバランスは?
- 費用を抑えたい → 縁ありのい草畳(普及品)
- 初期費用はかかっても長持ちさせたい → 和紙畳、樹脂畳、国産高級い草畳
- デザイン性を最優先したい → 縁なし畳(琉球畳)
- お部屋の環境は?
- 日当たりが良く日焼けが心配 → 和紙畳・樹脂畳(色あせしにくい)
- 湿気がこもりやすい → 調湿機能のあるい草畳、またはカビに強い和紙畳・樹脂畳
東海エリアの畳選びは一級技能士が在籍する「株式会社美乃𠮷畳店」へ
ご自身のライフスタイルに合った畳のイメージは湧きましたでしょうか?しかし、実際にどの素材・ランクを選ぶかは、実物を見て触って決めることが最も確実です。東海エリア(春日井市・名古屋市・小牧市・瀬戸市・多治見市・可児市など)で畳の張り替えや新調をご検討なら、大正5年(1916年)創業、100年以上の歴史を持つ老舗**「株式会社美乃𠮷畳店」**にお任せください。
■ 経験豊富な一級技能士がすべて対応
当店には経験年数50年以上および30年以上の「畳製作一級技能士」が2名在籍しております。四代にわたり技術を継承し、愛知県住宅供給公社の新築工事や、大手ハウスメーカーへの納品実績も多数ございます。アルバイトや素人が製作に関わることは一切なく、お見積もりから施工、納品まで熟練の職人が直接対応いたします。家族経営の強みを活かし、中間マージンを省いた適正価格で高品質をご提供。最新式のコンピューター制御機械と手仕事を組み合わせ、朝お引き上げして午後納品する即日対応も可能です。見えない畳の隙間補修や畳床の傷み補修など、下処理にも一切妥協いたしません。
■ 無料の「殺菌乾燥サービス」で安心・安全
畳の表替えをご注文いただいたすべてのお客様に、畳専用乾燥機による「殺菌乾燥サービス」を無料でご提供しています。東海地方でも導入店の少ないこの設備は、100度の温風で畳の芯からダニやカビの成虫・卵を完全に駆除します。天日干しでは届かない内部まで徹底処理し、薬品を一切使用しないため、小さなお子様やペットがいるご家庭、アレルギーが気になる方にも大変安心です。
■ 畳・襖・障子のトータルコーディネート対応
当店では、最高級の国産い草から、和紙畳、樹脂畳、琉球畳(縁なし畳)、防音性能の高い特殊な畳床まで幅広く取り扱っております。さらに、畳だけでなく襖(ふすま)や障子の張替えにもワンストップで対応可能です。まとめてご依頼いただくことで家具の移動が一度で済み、お部屋全体の統一感も出ると大変ご好評いただいています。襖は織物タイプから和紙タイプまで、障子は断熱性に優れたプラスチック障子紙など最新素材もご用意しております。
年間1,200件以上の施工実績を持つ当店へ、ぜひお気軽にご相談ください。お見積もりは無料、休日やお客様のご都合に合わせた訪問にも対応しております。フリーダイヤル(0120-12-9070)までお電話をお待ちしております。
畳の種類と選び方に関するよくあるご質問(FAQ)
Q1. 畳の張り替え時期の目安はどれくらいですか?
A1. 一般的に、新しい畳を入れてから3〜5年で「裏返し(現在付いている畳表を裏返して再利用すること)」、そのさらに4〜5年後(新調から7〜10年目)に「表替え(畳表と縁を新しくすること)」を行うのが目安です。15〜20年以上経過し、歩くとフカフカと沈むようになった場合は、土台である畳床も含めた「新調」をおすすめします。
Q2. い草畳、和紙畳、樹脂畳の中で一番長持ちするのはどれですか?
A2. 物理的な耐久性(摩擦や傷に対する強さ)で言えば、樹脂畳が最も優れています。次いで和紙畳も表面がコーティングされているため丈夫です。しかし、高品質な国産い草を使用し、適切なお手入れを行えば、い草畳も長く美しくお使いいただけます。
Q3. 琉球畳(縁なし畳)はどんな部屋にも合いますか?
A3. はい、琉球畳は縁がないためスッキリとした印象を与え、和室だけでなく洋室の一角に敷く「小上がり」や、リビングと地続きの和空間にも非常によく馴染みます。和紙や樹脂素材を選べばカラーバリエーションも豊富なので、インテリアの雰囲気に合わせて自由なコーディネートが可能です。
Q4. 中国産のい草は品質が悪いのでしょうか?
A4. 一概に悪いとは言えません。近年では中国産の品質も向上しており、価格を抑えて定期的に張り替えたい場合には適した選択肢となります。ただし、長く使った際の「美しい飴色への変化」や「擦り切れに対する耐久性」「豊かな香り」を求める場合は、やはり日本の気候で育った国産い草をおすすめいたします。
Q5. 畳の上に絨毯(カーペット)を敷いてもいいですか?
A5. い草畳の上に絨毯などを敷き詰めると、い草の呼吸(調湿機能)が妨げられ、湿気がこもってダニやカビが発生する原因となるためおすすめできません。どうしても敷きたい場合は、こまめに換気を行ったり、あるいは調湿作用の影響が少ない和紙畳や樹脂畳への変更をご検討ください。
まとめ:豊富な種類からライフスタイルに最適な畳を選ぼう
昔ながらのい草から、最新技術で作られた和紙畳・樹脂畳まで、現代の畳には驚くほど多様な種類が存在します。香りや調湿性を重視するのか、お手入れのしやすさやデザイン性を重視するのか、ご家庭のライフスタイルによって「正解」は異なります。
国産と中国産の違い、縁の有無によるメリット・デメリット、そして各素材の特徴をしっかりと理解したうえで、長く快適に過ごせる理想の和空間を作り上げましょう。畳選びに迷った際は、専門的な知識と確かな技術を持つ地元の老舗畳店へ相談するのが成功の近道です。
